紋章獣としてのエアレー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/07/17 03:11 UTC 版)
エアレーはヨーロッパ中世の紋章獣として用いられた。紋章学において、エアレーはイノシシの牙、二本の長い角、ライオンあるいはヤギの尾を持つ、ウマよりはむしろアンテロープに似た動物で描かれた。時には、ヤギの尾を持つずんぐりした動物で描かれる。ウィンザーの聖ジョージズ教会の屋根のエアレーはライオンの後肢を持っている。 エアレーを最初に紋章に用いたのは、ヘンリー4世(1367 – 1413)の三男、ベッドフォード公ジョン・オブ・ランカスター(1389 – 1435)である。エアレーは彼の紋章のサポーターの一つに用いられ、イングランド王室の動物の一つになった。それは非常に長く、細い角を持つきゃしゃで美しい動物として描かれた。 その後ボーフォート家の人々がエアレーをサポーターに用いたが、外見は重苦しいヤギのような姿となり、角は真っ直ぐではなく曲がった、のこぎり状のものになった。 ケンブリッジのクライスツ・カレッジとセント・ジョンズ・カレッジの入り口の上にはヘンリー7世(1457 – 1509)の母マーガレット・ボーフォート(1443 – 1509)の紋章が刻まれており、2頭のエアレーがサポーターに用いられている。
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