精密鋳造法
寸法精度が正確で鋳肌が優れている鋳物の製造法である。一般に鋳肌の粗さは、5~20μm、精度は大体10mmにつき±0.05~0.2mmである。鋳造法としてはロストワックス法、ショウプロセスなどがある。自動車用鋳物部品では、ディーゼルエンジン用のコンバッションチャンバーが、ロストワックス法でつくられている。この方法は、可溶性ろう(ワックス)を金型内に注入して製品と同じ形状のものをつくる。次いで、湯道のワックスに製品形状のワックスを多数接着させてツリーを製作する。このツリーにエチルシリケートなどを配合した微粉耐火材のコーティング、乾燥を繰り返して5~7層つくる。さらに、ワックスを溶融流出させて空洞部をつくり、鋳型を約1000℃で焼成して、鋳鋼などを注湯する。自動車部品以外では、高精度、高品質が必要な精密機械部品の製造や美術工芸品などの製作に使われる。
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