簡易なプログラム再利用法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/10 10:00 UTC 版)
「プログラム変数」の記事における「簡易なプログラム再利用法」の解説
シングルスレッド(single-thread)計算機においては、プログラムのすべての機能は当然、単線の計算プロセス上で実行する必要がある。したがって、たとえ甲と乙という汎用的な単機能を提供する検証済みのプログラムがそれぞれ独立に存在していても、両機能を実現するプログラムを作成するためには、ソースコードから該当機能部分を抜き出し、単線上に乗るように連接(concatenation)した上で、一つのプログラムとして正しく動作するように修正し、さらに再度検証しなければならない。これは、既存プログラムの再利用という観点からみると非常に難易度の高いものである。 一方で、マルチスレッド(multi-thread)計算機においては、主プログラムから、甲と乙のプログラムなどの従プログラムをそれぞれ並列に実行させた上で、プログラム変数に格納し、処理内容をプログラム変数に対して(OSの機能などを仲介して)メッセージ渡し(message passing)をして代わりに処理させることで、検証済みプログラムのソースコードに手を加えることなく、低コストで開発することができる。これは、既存のプログラムの再利用法としては極めて有用な手法である。
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