箱止

隠語大辞典

箱止

読み方：はこどめ

1. 料理屋から芸妓屋に払ふ玉代（芸妓の賃銀）が滞つたり不払になると、その料理屋は芸者屋から芸妓の出入を拒絶される。これをハコ止と云ふ。
2. 一、玉祝儀（ぎょくしうぎ）不払に依る見番よりの商取引停止命令。二、出先対芸妓屋の玉祝儀値下げ又は値上げ問題等の紛争に依る芸妓屋側の総罷業、十中八九所轄警察署長の調停によりて解決す、間々流血の大惨事を演出する事あり、顔役連の三業に関係する者多き為めならん。斯の如き商取引関係ある出先を凡て『箱のはいる内』と云ふ。
3. 〔花〕料理屋、待合等と芸者屋との争いから芸者の出入を差止めること。

分類 花柳界

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