等価ミュータント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/02 16:40 UTC 版)
「ミューテーション解析」の記事における「等価ミュータント」の解説
等価ミュータントは、ミューテーション解析における未解決な問題の一つである。例えば、以下の様なコード片を考える。 int index = 0;while (…){ …; index++; if (index == 10) { break; }} ==演算子を>=演算子に置き換えるミューテーション操作によって、以下の様なミュータントが生成される。 int index = 0;while (…){ …; index++; if (index >= 10) { break; }} しかし、このミュータントをkillするようなテストケースの生成は不可能である。生成されたミュータントは元のプログラムと常に同じように振る舞うためである。このようなミュータントを等価ミュータントと呼ぶ。 等価ミュータントの検出はミューテーション解析を実用に移すことを阻む大きな障害の一つである。等価ミュータントの判別を手動で行わなくてはならない場合、たとえ小さなプログラムが対象であってもそのコストは甚大なものになる。
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