第5楽章:Finale; Allegro vivace
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/27 08:35 UTC 版)
「弦楽セレナーデ (ドヴォルザーク)」の記事における「第5楽章:Finale; Allegro vivace」の解説
弱起の活き活きとしたフィナーレ。4分の2拍子。主部は嬰ヘ短調、後半でホ長調に転調し、そのまま第1楽章の回想になだれ込んだのち閉じられる。 カノン風の下降音型の導入部に始まり、付点リズムが特徴的な第1主題が続いた後、ヴィオラの八分音符の刻みに乗って第2主題が現れる。それから忙しない16分音符の走句にあわせて、ヴァイオリンとチェロがカノン風に呈示と応答によって、ロ長調の第3の主題を呈示する。ラルゲット楽章の楽句が物思わしげに引用され、いったんは徐々に静まってゆく。 すると導入主題と第1主題の再呈示によって再現部が始まり、順々に第2主題と第3主題が再現されていく。第3主題の前打音をともなう音型が繰り返され、シンコペーションの反復進行にたどり着いた後、第1楽章の主要主題が回想され、あたかも始まったときに立ち返って、静けさと平和のうちに終わるかに見せかける。ところが「プレスト」と指示された急速なコーダとなって導入主題が再び現れ、賑々しい性格のままホ長調の主和音を3度鳴らして作品全体を閉じる。
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