第437話 ラストグレートゲーム / 2003年12月
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ドゴールが種を撒き、国際的な巨大石油資本に成長したフランスのエルク社。その力は米石油メジャーに次ぐ程のものであり、米国は湾岸戦争勝利後のイラクの石油権益も数多く奪い去られてしまった。何かと米国にたてつくフランスの反米姿勢も自国内から米軍を追い出したドゴール以来のものであり、米政府は仏政府と特殊諜報機関としての活動も行うエルク社との黒い関係を暴こうと画策する。その思惑を察知した仏シモン政権もCIA工作員の機先を制して関係書類を処分するなど米の攻撃に迅速に対抗した。二国の角の突き合わせは膠着状態に陥り、やがて両国の目は過去にエルク社の重役を務め、仏政財界の裏面を知り尽くしているアルジェリア人・ザイダーンの存在に向けられることになる。
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