第33回大会を巡る混迷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 00:40 UTC 版)
「アメリカスカップ」の記事における「第33回大会を巡る混迷」の解説
カップの防衛に成功したソシエテ・ノーティーク・ドゥ・ジュネーブは、第32回大会終了直後スペインのヨットクラブ、クルブ・ナウティコ・エスパニョール・デ・ベラ(Club Náutico Español de Vela:CNEV)を挑戦者代表として第33回大会要綱を発表した。 これに対し第32回大会参加チームのひとつであるBMWオラクルレーシングの所属母体、ゴールデンゲート・ヨットクラブ(Golden Gate Yacht Club:GGYC)が、クルブ・ナウティコ・エスパニョール・デ・ベラは贈与証書の要件を満たしておらず挑戦者代表として不適格として、自らを挑戦者代表とする挑戦状をソシエテ・ノーティーク・ドゥ・ジュネーブへ提出。同時にクルブ・ナウティコ・エスパニョール・デ・ベラの失格を求めてニューヨーク州最高裁判所へ提訴した。この裁判は第三審まで争われ、最終的にゴールデンゲート・ヨットクラブが正当な挑戦者代表として認定されたが、この間2年8ヶ月に渡りアメリカズカップの活動は全く停滞する事態となった。 第三審判決に基づく同裁判所の命令により第33回大会は2010年2月に開催された。また開催地に関しても、同裁判所の命令によりスペイン・バレンシアとなった。このレースではBMWオラクルが勝利した。
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