稲荷口駅とは? わかりやすく解説

稲荷口駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/03 13:43 UTC 版)

稲荷口駅
駅舎
いなりぐち
INARIGUCHI
TK02 諏訪町 (1.6 km)
(1.2 km) 豊川稲荷 TK04
所在地 愛知県豊川市駅前通三丁目33
駅番号 TK  03 
所属事業者 名古屋鉄道
所属路線 豊川線
キロ程 6.0 km(国府起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
乗降人員
-統計年度-
1,045人/日
-2019年[1]-
開業年月日 1954年昭和29年)4月1日
備考 無人駅(国府駅管理)
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稲荷口駅(いなりぐちえき)は、愛知県豊川市駅前通三丁目にある、名古屋鉄道豊川線。駅番号はTK03

歴史

開業時から無人駅である[2]。豊川線内で最も利用者が少ないため、かつては正月期間以外でも一部の列車が通過し、これを準急と称していた。

駅構造

交換設備を備えた島式ホーム1面2線の地上駅。駅舎へは踏切を渡って入る構造となっている。

駅集中管理システム(管理駅は国府駅[4])が導入された無人駅である。なお車椅子利用の際の連絡先は東岡崎駅[5]である。駅集中管理システム導入以前から無人駅となっており、当時はホームのみの純粋たる無人駅であった。

分岐器はスプリングポイントのため、通過列車(現在はなし)で行き違いがない場合でも必ず左側通行となり、下り列車には駅進入・発車時に25km/hの速度制限がかかる(上りは35km/h)。全線開通前は一時期終点であったため構内が長く取られており、一般道の踏切も2箇所ある。1番線の諏訪町方出発信号機は当駅折り返し列車用であるが、長い間赤が点灯したままとなっている。

のりば
番線 路線 方向 行先
1 TK 豊川線 上り[6] 豊川稲荷ゆき[7]
2 下り[6] 国府東岡崎名鉄名古屋方面[7]

南側には2番線の豊川稲荷駅方から分岐する留置線があったが、ほとんど使用されることなく1990年代に順次撤去されている。

ホーム上屋部材の一部には隣駅の豊川稲荷駅とともに、1897年カーネギー鉄鋼会社製のレールが使用されている。

配線図

稲荷口駅 構内配線略図

豊川稲荷駅

国府・
名古屋方面
凡例
出典:[8]


利用状況

  • 『移動等円滑化取組報告書』によると、2019年度の1日平均乗降人員は1,045人である[1]
  • 『名鉄120年:近20年のあゆみ』によると2013年度当時の1日平均乗降人員は943人であり、この値は名鉄全駅(275駅)中230位、 豊川線(5駅)中5位であった[9]
  • 『名古屋鉄道百年史』によると1992年度当時の1日平均乗降人員は653人であり、この値は岐阜市内線均一運賃区間内各駅(岐阜市内線・田神線・美濃町線徹明町駅 - 琴塚駅間)を除く名鉄全駅(342駅)中259位、 豊川線(5駅)中5位であった[10]

『愛知県統計年鑑』、『豊川市の統計』各号によると、一日平均乗車人員の推移は以下の通りである。

一日平均乗車人員の推移
乗車人員 備考
総数 定期
1978(昭和53)年度 146 97 [11]
1979(昭和54)年度 181 128 [12]
1980(昭和55)年度 213 160 [13]
1981(昭和56)年度 236 184 [14]
1982(昭和57)年度 241 188 [15]
1983(昭和58)年度 243 175 [16]
1984(昭和59)年度 255 188 [17]
1985(昭和60)年度 258 205 [18]
1986(昭和61)年度 279 222 [19]
1987(昭和62)年度 286 230 [20]
1988(昭和63)年度 316 261 [21]
1989(平成元)年度 328 270 [22]
1990(平成02)年度 329 273 [23]
1991(平成03)年度 330 275 [24]
1992(平成04)年度 325 252 [25]
1993(平成05)年度 340 266 [26]
1994(平成06)年度 349 270 [27]
1995(平成07)年度 348 270 [28]
1996(平成08)年度 381 302 [29]
1997(平成09)年度 367 290 [30]
1998(平成10)年度 352 271 [31]
1999(平成11)年度 320 238 [32]
2000(平成12)年度 324 241 [33]
2001(平成13)年度 322 237 [34]
2002(平成14)年度 319 230 [35]
2003(平成15)年度 312 222 [36]
2004(平成16)年度 329 241 [37]
2005(平成17)年度 352 250 [38]
2006(平成18)年度 414 262 [39]
2007(平成19)年度 403 251 [40]
2008(平成20)年度 430 276 [41]
2009(平成21)年度 434 293 [42]
2010(平成22)年度 420 274 [43]
2011(平成23)年度
2012(平成24)年度
2013(平成25)年度 472 [44]
2014(平成26)年度 472 [44]
2015(平成27)年度 475 [44]
2016(平成28)年度 476 [44]
2017(平成29)年度 494 [44]

豊川線の駅では最も利用客が少ないが、近年は増加傾向である。

駅周辺

隣の駅

名古屋鉄道
TK 豊川線
快速特急特急急行準急・■普通
諏訪町駅(TK02) - 稲荷口駅(TK03) - 豊川稲荷駅(TK04)

脚注

  1. ^ a b 令和元年度 移動等円滑化取組報告書(鉄道駅)” (PDF). 名古屋鉄道. 2021年10月3日閲覧。
  2. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、868頁。 
  3. ^ 服部重敬『名古屋本線東部・豊川線』 1巻、フォト・パブリッシング〈昭和-平成時代の名古屋鉄道〉、2024年、152頁。ISBN 978-4802134354 
  4. ^ 共通SFカードシステム「トランパス」を名古屋本線未導入駅10駅と豊川線3駅に導入します - 名古屋鉄道、2005年11月15日
  5. ^ 稲荷口駅 - 名古屋鉄道(2021年10月3日閲覧)。
  6. ^ a b 路線別時刻表|電車のご利用案内|名古屋鉄道”. 2025年1月14日閲覧。
  7. ^ a b 稲荷口(TK03)(いなりぐち) 路線一覧”. 名古屋鉄道. 2021年10月3日閲覧。
  8. ^ 電気車研究会、『鉄道ピクトリアル』通巻第816号 2009年3月 臨時増刊号 「特集 - 名古屋鉄道」、巻末折込「名古屋鉄道 配線略図」
  9. ^ 名鉄120年史編纂委員会事務局(編)『名鉄120年:近20年のあゆみ』名古屋鉄道、2014年、160-162頁。 
  10. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、651-653頁。 
  11. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和55年刊』、愛知県、1980年、222頁
  12. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和56年刊』、愛知県、1981年、228頁
  13. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和57年刊』、愛知県、1982年、240頁
  14. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和58年刊』、愛知県、1983年、224頁
  15. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和59年刊』、愛知県、1984年、224頁
  16. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和60年刊』、愛知県、1985年、242頁
  17. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和61年刊』、愛知県、1986年、236頁
  18. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和62年刊』、愛知県、1987年、224頁
  19. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和63年刊』、愛知県、1988年、224頁
  20. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成元年刊』、愛知県、1989年、226頁
  21. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成2年刊』、愛知県、1990年、224頁
  22. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成3年刊』、愛知県、1991年、226頁
  23. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成4年刊』、愛知県、1992年、230頁
  24. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成5年刊』、愛知県、1993年、222頁
  25. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成6年度刊』、愛知県、1995年、222頁
  26. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成7年度刊』、愛知県、1996年、第10章 運輸・通信
  27. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成8年度刊』、愛知県、1997年、第10章 運輸・通信
  28. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成9年度刊』、愛知県、1998年、第10章 運輸・通信
  29. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成10年度刊』、愛知県、1999年、第10章 運輸・通信
  30. ^ 愛知県企画振興部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成11年度刊』、愛知県、2000年、第10章 運輸・通信
  31. ^ 愛知県企画振興部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成12年度刊』、愛知県、2001年、第10章 運輸・通信
  32. ^ 愛知県企画振興部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成13年度刊』、愛知県、2002年、第10章 運輸・通信
  33. ^ 愛知県企画振興部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成14年度刊』、愛知県、2003年、第10章 運輸・通信
  34. ^ 愛知県企画振興部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成15年度刊』、愛知県、2004年、第10章 運輸・通信
  35. ^ 愛知県企画振興部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成16年度刊』、愛知県、2005年、第10章 運輸・通信
  36. ^ 愛知県企画振興部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成17年度刊』、愛知県、2006年、第10章 運輸・通信
  37. ^ 愛知県県民生活部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成18年度刊』、愛知県、2007年、第10章 運輸・通信
  38. ^ 愛知県県民生活部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成19年度刊』、愛知県、2008年、第10章 運輸・通信
  39. ^ 愛知県県民生活部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成20年度刊』、愛知県、2009年、第10章 運輸・通信
  40. ^ 愛知県県民生活部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成21年度刊』、愛知県、2010年、第10章 運輸・通信
  41. ^ 愛知県県民生活部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成22年度刊』、愛知県、2011年、第10章 運輸・情報通信
  42. ^ 愛知県県民生活部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成23年度刊』、愛知県、2012年、第10章 運輸・情報通信
  43. ^ 愛知県県民生活部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成24年度刊』、愛知県、2013年、第10章 運輸・情報通信
  44. ^ a b c d e 豊川市産業部商工観光課(編)『豊川市の統計 平成30年版』、豊川市、2019年、9 交通・観光

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