秋田屋まさえ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/26 08:38 UTC 版)
 
   | 基本情報 | |
|---|---|
| 本名 | 伊藤 雅恵 | 
| 階級 | アトム級 | 
| 身長 | 161cm | 
| 国籍 |  日本 | 
| 誕生日 | 1978年5月9日(47歳) | 
| 出身地 | 北海道芦別市 | 
| プロボクシング戦績 | |
| 総試合数 | 21 | 
| 勝ち | 13 | 
| KO勝ち | 4 | 
| 敗け | 6 | 
| 引き分け | 2 | 
秋田屋 まさえ(あきたや まさえ、1978年5月9日 - )は、日本の元女子プロボクサー。本名は伊藤 雅恵(いとう まさえ)。北海道芦別市出身。リングネームの「秋田屋」は実家で経営する旅館の屋号に由来する。第3代OPBF東洋太平洋女子アトム級王者。
来歴
専門学校卒業後、大阪で保育士として働いていた時期にボクシングと出会い、アマチュアで活躍。2004年の第2回全日本女子大会ライトフライ級で優勝。
2007年にJBCが女子認定を決めたのに伴い、豊中市のワイルドビートボクシングジムに所属しプロを目指しエキシビションに出場。
2008年2月のJBC女子第1回プロテストでプロライセンスを取得。北海道初の女子プロボクサーとなった。
5月25日、和歌山市での真道ゴー戦でプロデビューし、判定勝利。
2009年12月6日、ATCホールで後の東洋太平洋王者アマラー・ゴーキャットジムに1-2でプロ初敗戦。
2010年5月16日、元WIBA世界ミニマム級王者池山直に敗れ連敗。
2010年12月6日、プロとして初めて後楽園ホールのリングを踏み、小関桃が持つWBC女子世界アトム級王座に挑戦するが、偶然のバッティングでドローとなり王座奪取に失敗。
2012年2月19日、安藤麻里が持つWBA女子世界ライトミニマム級王座挑戦権を懸けて宮尾綾香と対戦。判定負け。
2012年7月1日、花形冴美と対戦しドロー。
2013年2月26日に後楽園ホールにて宮尾綾香が持つWBA世界ライトミニマム級王座に挑戦する[1]。試合は6回終了間際にダウンを奪われ、0-3判定負けとなりまたしても王座奪取に失敗[2]。
2013年6月3日、Facebookで引退を表明。
2014年、現役復帰表明。
6月20日のローズ文化ホールにてヨクファー・クルンテープトンブリ相手に復帰戦を行い[3]、3-0判定で勝利。勝利者インタビューで復帰を決めた理由として「心のもやもやは晴れず、もう一度世界のベルトを目指す気持ちになりました」と語った[4]。
9月20日、池山直が持つWBO女子世界アトム級王座に挑戦(WBO女子ミニフライ級の池原シーサー久美子 vs グレッツェン・アバニエルとのダブル世界戦)[5]。2回にダウンを奪われ0-3の判定負け[6]。
2015年5月9日、アクア文化ホールにて黒木優子が持つWBC女子世界ミニフライ級王座に挑むが、0-3判定で敗れ37歳の誕生日をタイトル奪取で飾ることはできなかった[7][8]。
2016年3月1日、3年ぶりとなる後楽園ホールにて神田桃子が持つOPBF東洋太平洋女子アトム級王座に挑み、2-0の判定で勝利、プロ初タイトルを手にした[9]。
8月13日、ソーンサワン・サラカーンジムとのノンタイトル6回戦を3回TKOで勝利[10]。
2017年8月12日、荒瀬あかり相手にOPBF王座の防衛戦を行い、負傷判定で初防衛に成功。
2018年8月12日、フロリビック・モンテロとのノンタイトルを判定勝利。
2018年12月、世界王座挑戦へ向けOPBF王座を返上。
2021年10月6日、外傷性白内障を発症し視力低下も進んだため引退[12][Ins 1]。
エピソード
- 試合時に着用するものはグローブ以外すべて緑色である。応援団も全員緑の法被やTシャツを着る。
- 地元の芦別市長がしばしば応援に駆けつける[13]。
戦績
- プロボクシング:21戦 13勝 4KO 6敗 2分け
| 戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 | 
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2008年5月25日 | ☆ | 4R | 判定3-0 | 真道ゴー(クラトキ) |  日本 | プロデビュー戦 | 
| 2 | 2008年9月15日 | ☆ | 4R | 判定3-0 | 田中奈浦子(フュチュール) |  日本 | |
| 3 | 2009年2月15日 | ☆ | 4R 1:53 | TKO | 谷美幸(フュチュール) |  日本 | |
| 4 | 2009年4月10日 | ☆ | 4R | 判定3-0 | 神田桃子(ハラダ) |  日本 | |
| 5 | 2009年8月23日 | ☆ | 6R | 判定3-0 | 小田美佳(宮田) |  日本 | |
| 6 | 2009年12月6日 | ★ | 6R | 判定1-2 | アマラー・ゴーキャットジム |  タイ | |
| 7 | 2010年5月16日 | ★ | 6R | 判定0-3 | 池山直(中外) |  日本 | |
| 8 | 2010年8月15日 | ☆ | 8R | 判定3-0 | リリー・ゴーキャットジム |  タイ | |
| 9 | 2010年12月6日 | △ | 3R | 負傷 | 小関桃(青木) |  日本 | WBC世界アトム級タイトルマッチ | 
| 10 | 2011年4月17日 | ☆ | 3R 1:30 | TKO | サエンペッチ・ソージャブーン |  タイ | |
| 11 | 2011年8月28日 | ☆ | 2R 1:40 | TKO | クリカノック・アイランドムエタイ |  タイ | |
| 12 | 2012年2月19日 | ★ | 8R | 判定0-3 | 宮尾綾香(大橋) |  日本 | |
| 13 | 2012年7月1日 | △ | 8R | 判定1-1 | 花形冴美(花形) |  日本 | |
| 14 | 2013年2月26日 | ★ | 10R | 判定0-3 | 宮尾綾香(大橋) |  日本 | WBA女子世界ライトミニマム級タイトルマッチ | 
| 15 | 2014年6月20日 | ☆ | 6R | 判定3-0 | ヨクファー・クルンテープトンブリ |  タイ | 復帰戦 | 
| 16 | 2014年9月20日 | ★ | 10R | 判定0-3 | 池山直(フュチュール) |  日本 | WBO世界アトム級タイトルマッチ | 
| 17 | 2015年5月9日 | ★ | 10R | 判定0-3 | 黒木優子(YuKO) |  日本 | WBC女子世界ミニフライ級タイトルマッチ | 
| 18 | 2016年3月1日 | ☆ | 8R | 判定2-0 | 神田桃子(勝又) |  日本 | OPBF東洋太平洋女子アトム級タイトルマッチ | 
| 19 | 2016年8月13日 | ☆ | 3R 1:50 | TKO | ソーンサワン・サラカーンジム |  タイ | |
| 20 | 2017年8月12日 | ☆ | 6R | 負傷判定3-0 | 荒瀬あかり(ヨシヤマ) |  日本 | OPBF東洋太平洋女子アトム級王座・防衛1 | 
| 21 | 2018年8月13日 | ☆ | 6R | 判定1-0 | フロリビック・モンテロ |  フィリピン | |
| テンプレート | |||||||
獲得タイトル
- アマチュア
- 第2回全日本女子大会ライトフライ級優勝
- プロ
- 第3代OPBF東洋太平洋女子アトム級王座
脚注
出典記事
- ^ “ボクシング界の上戸彩、初防衛戦TV中継”. 日刊スポーツ. (2012年12月22日)
- ^ “宮尾綾香が3‐0の判定で2度目の防衛”. デイリースポーツ. (2013年2月26日)
- ^ “秋田屋まさえがカムバック戦!秋田屋まさえvsヨクファー、緒方汐音vs稲森綾子〜 6.20 ボクシングビートvol.4 秋田屋まさえ復帰戦”. Lady Go!. (2014年6月14日)
- ^ “秋田屋まさえ1年4ヶ月ぶりの復活勝利”. Boxing News. (2014年6月21日)
- ^ “池山vs秋田屋、池原vsアバニエル、9.20女子W世界戦”. Boxing News. (2014年7月29日)
- ^ “【BOX】45歳池山が初防衛!2回にダウン奪った”. スポーツ報知. (2014年9月20日)
- ^ “黒木優子2度目の防衛戦の相手は秋田屋まさえに決定!5.9 WBC女子世界ミニフライ級タイトルマッチ!大阪・アクア文化ホール”. Lady Go!. 2015年5月10日閲覧。
- ^ “黒木優子が判定で秋田屋まさえを下し2度目の防衛”. 日刊スポーツ. (2015年5月9日)
- ^ “女子東洋太平洋ダブル戦でともに新王者誕生 秋田屋、花形が勝つ”. スポーツニッポン. (2016年3月1日)
- ^ “「5度目の正直目指す」秋田屋が無冠戦にTKO勝利”. Boxing News. (2016年8月13日)
- ^ 秋田屋まさえがフュチュールジムに移籍 ボクシングモバイル 2019年3月5日
- ^ “プロボクシング秋田屋選手が現役引退 芦別出身 元OPBF王者”. どうしん電子版. (2021年10月7日) 2021年10月8日閲覧。
- ^ 市長の日記 2月
- ^ 秋田屋まさえ [@masae_akitaya] (2021年10月6日). "この度、私は、現役を引退する決意をしました。その理由といたしましては、外傷性白内障を発症し、長い間治療を続けてきましたが、視力の低下も進み、なかなか回復には至らず、今後の人生の事も考え、この様な決断をいたしました。". Instagramより2021年10月8日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 秋田屋まさえ (masae.akitaya) - Facebook
- Everything is a chance! 〜何事も“縁”だべさッ?!〜 - ウェイバックマシン(2009年6月9日アーカイブ分) - 公式ブログ
- 秋田屋まさえ (@masae_akitaya) - Instagram
- ワイルドビートボクシングジム
| 前王者 神田桃子 | 第3代OPBF女子東洋太平洋アトム級王者 2016年3月1日 - 2018年(返上) | 空位 次タイトル獲得者 松田恵里 | 
- 秋田屋まさえのページへのリンク

 
                             
                    


