福音書が描写するマリア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/12 22:15 UTC 版)
「イエスの母マリア」の記事における「福音書が描写するマリア」の解説
福音書に拠れば、処女懐胎により、イエスを身ごもったとされている。『マタイによる福音書』(1:18-25)では、マリアは聖霊による受胎をすでに知っていたが、ヨセフはナザレではない地で(2:22-23、恐らくベツレヘムで)夢にあらわれた天使のお告げによってマリアと結婚した。『ルカによる福音書』(1:26-38)では、ナザレで、天使ガブリエルがマリアの前に現れ、受胎告知した。 マタイによる福音書やルカによる福音書より、先に著述された『マルコによる福音書』では、イエスが30歳頃に洗礼者ヨハネからヨルダン川で洗礼を受けるところから書き始めている。もしも、イエスが聖霊によって受胎したという話が既にあったのならば、それを書かなかったということが『マルコによる福音書』の著者の信仰を示している。近年紀元後70年代に著述されたという説が強い[誰によって?]が、その場合は、マタイやルカと10年~20年しか隔たっていないことになる。
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