神の小羊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 11:18 UTC 版)
「レクイエムハ短調 (ケルビーニ)」の記事における「神の小羊」の解説
Agnus Dei(アニュス・デイ) ソステヌート、ハ短調、4分の4拍子 最終章では深い苦悩が最も濃い影を落としている。弱く緩やかに弦楽器が奏し始め、次第にクレッシェンドしていき、劇的に盛り上がり、合唱の悲痛な叫びが堰を切ったように流れ始める。主の子羊と慈悲とに訴えるこの叫びは3回繰り返され、永遠の安息を願う静かな祈りがこれに続く。半音階進行で、上昇するバスの根強い動きがこの祈りの痛切さを強調するかのようである。やがて、あらゆる声部がハ音に固執し、様々な回想のエコーを残しつつ、全曲を終える。長々と続くハ音の残響が運命的な影を落としている。
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