神の宇宙論的証明
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/24 07:58 UTC 版)
歴史的に有名な無限後退に陥る議論として、神の宇宙論的証明と呼ばれる議論がある。次のような議論である。 前提1 存在するものには必ず原因がある。 前提2 世界が存在する。 結論 よって世界の原因が存在する(それを神と呼ぶ)。 こうして宇宙の存在から神の存在が示される。これが神の宇宙論的証明である。しかしこれはすぐに無限後退に陥る。次のようにである。 前提1 存在するものには必ず原因がある。 前提2 神が存在する。 結論 よって神の原因が存在する(それをAと呼ぶ)。 こうして神の原因であるAの存在が示される。すぐ分かるだろうが、この過程は同じ形で終わりなく繰り返される。世界の原因としての神がある、神の原因としてのAがある、Aの原因としてのBがある、Bの原因としてのCがある、Cの原因としてのD、・・・(以下略)。
※この「神の宇宙論的証明」の解説は、「無限後退」の解説の一部です。
「神の宇宙論的証明」を含む「無限後退」の記事については、「無限後退」の概要を参照ください。
- 神の宇宙論的証明のページへのリンク