社会を明るくする運動とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 社会を明るくする運動の意味・解説 

社会を明るくする運動

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/03 03:45 UTC 版)

社会を明るくする運動(しゃかいをあかるくするうんどう)とは、法務省が主唱する、犯罪をなくして社会を明るくするために、すべての日本国民が犯罪の防止と犯罪者の矯正および更生保護についての正しい理解を深め、すすんでこれらの活動に協力するように全国民によびかける啓発活動。矯正保護キャンペーンを前身とする[1]

社明運動とも[2]

歴史

1949年昭和24年)7月1日、犯罪者予防更生法 (現・更生保護法 )が施行された。それを受けて民間の有志が同年7月13日から7月19日に東京の銀座で実施した「犯罪者予防更生法実施記念フェアー(銀座フェアー)」が「社会を明るくする運動」の前身となる。翌1950年(昭和25年)7月1日から7月10日にかけてはBBS会主導により全国的な「矯正保護キャンペーン」が展開された。1951年(昭和26年)7月、法務府(現・法務省)が「銀座フェアー」と「矯正保護キャンペーン」の成果を受けてより一般市民の理解と協力を進めようと各地の実施委員会設置などの体制整備を行い、「社会を明るくする運動」と名付けて本運動を実施した[3]

2010年(平成22年)の第60回運動で、公募により新名称「“社会を明るくする運動”~犯罪や非行を防止し,立ち直りを支える地域のチカラ~」が定められた。公募には、2898件の応募があった[4]

運動内容

法務省犯罪者予防更生法 の施行日(7月1日)を更生保護の日、 毎年7月を強調月間として定め、啓発・周知を図っている[5]。期間中は講演会・ コンサート ・作文コンテスト・映画会・ 弁論大会 ・スポーツ大会・街頭パレードなどのイベントが行われる。市町村単位では、地区ごとの保護司会を中心に保護観察教会、更生保護女性会らで啓発活動が展開している[6]

シンボル

2011年(平成23年)の第61回運動の際、長崎地区保護司会が「黄色い羽根」を考案し、運動のシンボルマークとして全国で使われるようになった。2015年平成27年)の第65回運動から、「幸福(しあわせ)の黄色い羽根」と名付けられている[3]

キャラクター

更生保護マスコットキャラクターの更生ペンギン「ホゴちゃん、サラちゃん」がキャンペーンに用いられている。

ノベルティ

株式会社ギンビスが販売する「ライフビスケット」の売上の一部は、更生保護法人自誠会を通じて更生保護活動に寄付されている[7]

2000年平成12年)の第50回に当たっては郵政省が記念切手を発行している[8]

ほか、運動のキャンペーン商品の例

  • カレンダー(株式会社ひまわりサービス)
  • 更生ペンギンのぬいぐるみ(株式会社ひまわりサービス)
  • ハンドタオル
  • うちわ

脚注

  1. ^ 『青少年問題の現状と対策 青少年白書』 昭和60年版 p.13
  2. ^ 法務省だより あかれんが Vol.70 2020 September
  3. ^ a b 社会を明るくする運動のはじまりについて”. 法務省. 2025年9月21日閲覧。
  4. ^ 新たな運動名称について 社会を明るくする運動”. 法務省. 2025年9月22日閲覧。
  5. ^ 更生保護の日と心理学の関係”. 一般財団法人日本こころ財団 (2023年7月24日). 2025年9月23日閲覧。
  6. ^ 法務省だより あかれんが 7月は社会を明るくする運動の強調月間です”. 法務省. 2025年9月23日閲覧。
  7. ^ ライフビスケットパッケージ(2025-09-28確認)
  8. ^ 社会を明るくする運動50回記念郵便切手”. 日本郵便株式会社. 2024年9月21日閲覧。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「社会を明るくする運動」の関連用語

社会を明るくする運動のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



社会を明るくする運動のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの社会を明るくする運動 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS