硬膜外術後鎮痛法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/21 02:48 UTC 版)
硬膜外術後鎮痛法は、硬膜外腔に挿入されたカテーテルから薬物を投与することによって、疼痛管理を行う方法である。 局所麻酔薬とオピオイドを単独で用いることもできるが、併用することが一般的である。両者の混合投与は相乗的な鎮痛効果を発揮し、また副作用の発現を少なくすることも期待できる。 薬物の投与方法には持続注入法と間欠投与法があるが、これら2つを組み合わせて用いられることが多い。特に、患者自身が痛みに応じて自ら注入ポンプのボタンを押し、鎮痛薬を投与できる患者自己調節鎮痛法(PCA: patient-controlled analgesia)は、患者自身が積極的に疼痛対策に参加でき、鎮痛に対する満足度も高い。PCAポンプを硬膜外カテーテルに接続して、局所麻酔薬や麻薬の投与を行うPCEA(patient-controlled epidural analgesia)も広く用いられ、術後疼痛管理やがん性疼痛管理に有用である。
※この「硬膜外術後鎮痛法」の解説は、「硬膜外麻酔」の解説の一部です。
「硬膜外術後鎮痛法」を含む「硬膜外麻酔」の記事については、「硬膜外麻酔」の概要を参照ください。
- 硬膜外術後鎮痛法のページへのリンク