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塩化アンモニウム

(硇砂 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/14 15:10 UTC 版)

塩化アンモニウム
Unit cell of ammonium chloride
Crystalline ammonium chloride
物質名
識別情報
ECHA InfoCard 100.031.976
EC番号
  • 235-186-4
RTECS number
  • BP4550000
CompTox Dashboard (EPA)
性質
ClH4N
モル質量 53.49 g·mol−1
外観 白色または無色の結晶性固体、吸湿性
匂い 無臭
密度 1.519 g/cm3[1]
融点 338 °C (640 °F)
337.6 °C で分解 1 atm[2]
ΔdecompHo = 176.1 kJ/mol[3]
244 g/L (−15 °C)
294 g/L (0 °C)
383.0 g/L (25 °C)
454.4 g/L (40 °C)
740.8 g/L (100 °C)[4]
溶解度平衡 Ksp 30.9 (395 g/L)[5]
溶解度 液体アンモニア、ヒドラジンに溶ける、。アセトンにわずかに溶ける。ジエチルエーテル、酢酸エチルに溶けない。[2]
メタノールへの溶解度 32 g/kg (17 °C)
33.5 g/kg (19 °C)
35.4 g/kg (25 °C)[2]
エタノールへの溶解度 6 g/L (19 °C)[6]
グリセロールへの溶解度 97 g/kg[2]
二酸化硫黄への溶解度 0.09 g/kg (0 °C)
0.031 g/kg (25 °C)[2]
酢酸への溶解度 0.67 g/kg (16.6 °C)[2]
蒸気圧 133.3 Pa (160.4 °C)[7]
6.5 kPa (250 °C)
33.5 kPa (300 °C)[6]
酸解離定数 pKa 9.24
磁化率 −36.7·10−6 cm3/mol[8]
屈折率 (nD) 1.642 (20 °C)[2]
熱化学
標準モルエントロピー So 94.85 J K−1 mol−1 [9]
標準生成熱 ΔfHo −314.55 kJ/mol[9]
熱化学
標準定圧モル比熱, Cpo 84.1 J/mol·K[6]
標準モルエントロピー So 94.56 J/mol·K[6]
標準生成熱 ΔfHo −314.43 kJ/mol[6]
−202.97 kJ/mol[6]
薬理学
B05XA04 (WHO) G04BA01 (WHO)
危険性
GHS表示:
[7]
Warning
H302, H319[7]
P305+P351+P338[7]
NFPA 704(ファイア・ダイアモンド)
Health 2: Intense or continued but not chronic exposure could cause temporary incapacitation or possible residual injury. E.g. chloroformFlammability 0: Will not burn. E.g. waterInstability 0: Normally stable, even under fire exposure conditions, and is not reactive with water. E.g. liquid nitrogenSpecial hazards (white): no code
2
0
0
引火点 不燃性
致死量または濃度 (LD, LC)
1650 mg/kg (ラット, 経口)
NIOSH(米国の健康曝露限度):
PEL
none[10]
REL
TWA 10 mg/m3 ST 20 mg/m3 (as fume)[10]
IDLH
N.D.[10]
安全データシート (SDS) ICSC 1051
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
 verify (what is  N ?)

塩化アンモニウム(えんかアンモニウム、ammonium chloride)は、化学式 NH4Cl、式量 53.50 [11]。別名塩安(えんあん、Muriate)[11]。工業薬品JIS K1441-86、試薬JIS K8116-92、食品添加物[11]

古代ラテン語名のSal Ammoniacアモンの塩)とも呼ばれるが、これはかつてエジプトアモン神殿の近くから産出したことにちなむ。この名は、アンモニアの語源ともなった。

特徴

無臭で、無色の[11]結晶または白色粉末。舐めると塩味がする[11]。335 ℃(635℉)で分解昇華し[11]、アンモニアと塩化水素に解離する。結晶は立方晶系であり、低温では塩化セシウム型構造、184.3 ℃以上の高温では塩化ナトリウム型構造が安定となる[12]。低温型の格子定数はa=3.866Å比重は1.53[11]。高い吸湿性を持つ[11]

水溶液はほとんど中性もしくは微酸性で、味は苦い。水溶液中のアンモニウムイオンの酸解離定数pKa=9.25である。

国立図書館 その他



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