短期から長期への移行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/02 06:03 UTC 版)
短期から長期への移行は次のようにされる。すなわち、需要と供給の均衡に関して、一部の短期均衡が同時に長期均衡でもあるとみなす。この均衡状態を、さらに均衡を妨げる要因を変化させて作り出した新たな短期均衡状態および長期均衡状態と比較する(この均衡を妨げるような要因とは、例えば物品販売税率が挙げられる)。この比較に対して、まず短期調整を描き、つぎに長期調整を描く。これらのそれぞれのプロセスは比較静学の考えに沿うものであり、このような静的な状態を比較・分析する手法はアルフレッド・マーシャル(1890)が開発したものである。マーシャルは(一時的な)市場期間(産出量は固定)を「短期」として長期と区別した。こうした手法は、Viner 1931、Hicks 1939、そしてSamuelson 1947によって形式化された。この法則は短期限界費用曲線の正の傾きに関連している。
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