めん‐けん【×瞑×眩】
好転反応
(瞑眩 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/01 06:09 UTC 版)
好転反応(こうてんはんのう)とは、治療の過程において改善に向かう中で起こる、一時的に悪化した身体反応のことを指す言葉。東洋医学において瞑眩とよばれるものはこれに含まれるとされる。ただし科学的な根拠はなく、標準医療においては用いられない概念である[1][2]。厚生労働省や独立行政法人国民生活センターは悪質な健康食品や美容サービス等で健康被害が出ている状況において利用されている言葉であるとして、注意喚起を行っている[2][3]。
- ^ “「トンデモ」な健康情報には見分け方がある”. 東洋経済オンライン (2017年2月11日). 2022年11月25日閲覧。
- ^ a b “「好転反応」に騙されないよう要注意 厚労省は「科学的根拠なし」”. J-CAST ニュース. J-CAST ニュース (2017年7月11日). 2022年11月25日閲覧。
- ^ “「好転反応」と言われても、健康被害が出たら利用は中止(見守り情報)_国民生活センター”. 2022年11月25日閲覧。
- ^ a b c d e f 森裕紀子、早崎知幸、伊藤剛、及川哲郎、花輪壽彦「瞑眩の特徴に関する検討:過去64年間の臨床報告から」『日本東洋医学雑誌』第65巻第2号、2014年、 79-86頁、 doi:10.3937/kampomed.65.79。
- ^ 荒川和男「瞑眩の文献的考察」『漢方と最新治療』第8巻第1号、1999年、 39-46頁。
- ^ “健康食品の正しい利用法 (pdf)”. 厚生労働省 (2016年). 2022年11月25日閲覧。
- ^ “「健康食品」の安全性・有効性情報”. 2022年11月25日閲覧。
- ^ 東京都福祉保健局、東京都生活文化スポーツ局 『健康食品取扱マニュアル』(第5版)薬事日報社、2008年、92-97頁。ISBN 978-4-8408-1060-9 。
- ^ 八重徹司、八重恵美子「一般用医薬品の重大な副作用と規制緩和に関する意識調査 : 消費者アンケートからの考察」『医療薬学』第30巻第8号、2004年8月10日、 553-557頁、 doi:10.5649/jjphcs.30.553。
- ^ 和田敦、青木佳世子、笹瀬典子、ほか「入院患者における健康食品使用実態と薬局およびインターネットにおける健康食品情報提供に関する調査」『医療薬学』第29巻第2号、2003年4月10日、 237-246頁、 doi:10.5649/jjphcs.29.237。
- ^ 健康被害発生後も継続利用を勧められる美容・健康商品等 〜「好転反応」等といわれても、健康被害が出たら利用を一旦中止しましょう!(消費者庁、2014年12月10日 (アーカイブ 2020年10月13日確認))
品詞の分類
- >> 「瞑眩」を含む用語の索引
- 瞑眩のページへのリンク