県名について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 01:02 UTC 版)
石鉄県の名は、石鎚山(石鈇山、いしづちやま/いしづちさん)に由来する。ただし「鉄(鐵)」の字を用いたことについては、石鎚山の別表記の一つである「石鈇山」の「鈇」の字を「鉄」と混同したためではないかとされている。 明治4年(1871年)に旧来の松山県や西条県などが統合されて「松山県」が発足したが、明治5年(1872年)正月の稟請書によれば、人民の耳目を一新すべく県名を改めることとし、管内の中央にあって「四国第一ノ峻岳霊地」である石鎚山の名を採用すると説明されている。明治5年2月9日付の太政官布告で「松山県石鐵県卜被改候事」と通告された。 「鉄(鐵)」には多くの字体があり、明治5年2月9日付の太政官布告は「石䥫縣」(䥫:金偏に截)の字体で記録されているが、「石◆縣」(◆:金偏に纎の旁を合わせた文字)を用いるものも多く見られ、県の廃止時には「石鐵縣」の字体で記録されている(『太政類典』には「石䥫」を「石鐵」に修正する書き込みがある)。他に「石銕縣」と記すものもある。現代の文章や事典・データベース等では標準字体(新字体)である「石鉄県」が多く用いられるが、固有名詞部分で正字「鐵」を採った「石鐵県」も用いられ、愛媛県地域では『愛媛県史』をはじめとして「石鐡県」の字体を用いる例が見られる。
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