相対座標の運動方程式とは? わかりやすく解説

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相対座標の運動方程式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 09:12 UTC 版)

質点」の記事における「相対座標の運動方程式」の解説

詳細は「換算質量」を参照 AとBの2つ質点がある。AとBはそれぞれ座標は r → A , r → B {\displaystyle {\vec {r}}_{A},{\vec {r}}_{B}} 、質量m A , m B {\displaystyle m_{A},\,m_{B}} 、速さは v → A , v → B {\displaystyle {\vec {v}}_{A},{\vec {v}}_{B}} である。作用・反作用の法則考慮して、Aの運動方程式m B {\displaystyle \,m_{B}} を掛け、Bの方程式には m A {\displaystyle \,m_{A}} を掛けて引き算すれば m A m B d 2 ( r → B − r → A ) d t 2 = ( m A + m B ) F → B A + m A F → B − m B F → A {\displaystyle m_{A}m_{B}{\frac {d^{2}({\vec {r}}_{B}-{\vec {r}}_{A})}{dt^{2}}}=(m_{A}+m_{B}){\vec {F}}_{BA}+m_{A}{\vec {F}}_{B}-m_{B}{\vec {F}}_{A}} となり、外力がないとき上式は次のうになる。 m 1 m 2 m 1 + m 2 d 2 ( r → B − r → A ) d t 2 = F → B A {\displaystyle {\frac {m_{1}m_{2}}{m_{1}+m_{2}}}{\frac {d^{2}({\vec {r}}_{B}-{\vec {r}}_{A})}{dt^{2}}}={\vec {F}}_{BA}} この式は、座標を r → ≡ r → B − r → A {\displaystyle {\vec {r}}\equiv {\vec {r}}_{B}-{\vec {r}}_{A}} 、質量を μ ≡ m A m B m A + m B {\displaystyle \mu \equiv {\tfrac {m_{A}m_{B}}{m_{A}+m_{B}}}} とする質点運動方程式とみなすことができる。 r → {\displaystyle {\vec {r}}} を相対座標、 μ {\displaystyle \,\mu } を換算質量と呼ぶ。したがって上の運動方程式は μ d 2 r → d t 2 = μ d vd t = FB A {\displaystyle \mu {\frac {d^{2}{\vec {r}}}{dt^{2}}}=\mu {\frac {d{\vec {v}}}{dt}}={\vec {F}}_{BA}} のようにあらわされ、ちょうど換算質量を持つ質点が、相対速度運動するときの運動方程式とみなせる。これを相対座標の運動方程式という。 とくに m Am B {\displaystyle m_{A}\ll m_{B}} のときには換算質量小さいほうの質量 m A {\displaystyle \,m_{A}} に等しいとみなせる。 μ = m A m B m A + m B ≒ m A {\displaystyle \mu ={\frac {m_{A}m_{B}}{m_{A}+m_{B}}}\fallingdotseq m_{A}} この場合には、ちょうど静止した大きな質量 m B {\displaystyle \,m_{B}} からの力を受けて運動する質量 m A {\displaystyle \,m_{A}} の質点運動方程式を表すことになる。たとえば、地球周りを回る人工衛星は、静止している地球からの引力受けて運動していると近似的に扱うことができる。

※この「相対座標の運動方程式」の解説は、「質点」の解説の一部です。
「相対座標の運動方程式」を含む「質点」の記事については、「質点」の概要を参照ください。

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