目ひとつの神
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/12 14:15 UTC 版)
相模小余綾(こゆるぎ)の浦で育った若者が、歌を教わりたいと考え、京を目指す。途中近江老曾(おいそ)の森で夜中に、修験者、一つ目の神、法師、神主、獣(言葉を話す狐、猿、兎など)、妖怪らによる宴に出くわす。この異形の者たちは時空を超え、国中を自由に行き来しているらしく、いにしえの九州や神の住まう出雲、歴代の都や東国の話が次々と出てくる。神は若者に、「京では芸道という枠組みにより、個人の才能の発露が制約されており、そのような環境で歌を学んでも益はない。東国でしかるべき師匠を見つけ、自身が歌を深めていくことこそ大事である」と説く。
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