皆川淇園による狐の格付け
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 03:43 UTC 版)
狐の格付けは江戸時代、稲荷・霊狐を信仰する人々の間で種々説かれており、いくつか存在する。江戸時代末期の随筆『善庵随筆』などに引かれている皆川淇園が書き記している説によると、上位から空狐、天狐、気狐、野狐の順であるとされる。これらの内、実体を視覚で捉えることができるのは野狐のみであり、気狐以上は姿形がなく、霊的な存在とされる。天狐は神に等しいとされる。 天狐(てんこ) 千歳を超えた強力な神通力を持つ狐。神と等しい存在であるという。天狐という語は天狗と同一のものであるという説もある。尾を四つ持つ。「狐ものがたり」では善狐の1種族としても挙げられている。 空狐(くうこ) 三千歳を超え神通力を自在に操れる狐の大神狐。気狐たちの倍の霊力を持っている。 天狐から更に二千年と言う長い年月を生きた善狐が空狐になると言われている。尾は無い 気狐(きこ) 野狐たちよりも位の進んだ狐たち。
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