画風とその影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/11 08:24 UTC 版)
郭煕は山水画に長じ、深く自然に通じて、「飽遊飫看、歴歴羅列於胸中(自然を理解する最良の方法は、自らこの山に遊んで観察することである。そうすれば山水の姿がありありと胸中に展開する)」という言葉を残している。雲頭皴・蟹爪樹と呼ばれる特殊な画法を以て山水画を描き、その山水は、蘇軾・黄庭堅・王安石などの高い評価を得た。中国山水画史上、最も重要な山水画家に挙げられる。後世、李成と併称して「李郭」とも呼ばれ、その独特の山水様式は「李郭派」とも呼ばれ、董源・巨然の「董巨風格」と並んで、中国山水画を代表する二つの様式とされる。 そのもっとも重要な作品に「早春図」(台北・国立故宮博物院)がある。また、その山水画の画論に、子の郭思が編纂した『林泉高致集』(中)があり、その後の中国画論へも大きな影響を与えた。
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