画の特徴とその評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/26 14:05 UTC 版)
画の描き方について論じた「画学秘訣」いう文を残した。 水墨画にすぐれ、画師たちに、その筆致は「天機」によるもので、学んで及ぶものではないと評価された。彼は、墨だけによる「白描画」を描き、工人たちに彩色させていた。画風は呉道玄に似ていたが、風格は傑出したものがあった。鄭虔・畢宏とともに三絶と呼ばれた。同時代の李思訓に勝るという評価もある。 晩唐の張彦遠は「歴代名画記」において、画法に通じ、筆力は力強いものがあると評価しているが、同時に技巧に走りすぎているという批判もしている。 同じく、晩唐の朱景玄は「唐朝名画録」において第4位「妙品上」に評価しており、その作品群を絶賛している。 北宋の蘇軾も「詩中に画あり。画中に詩あり」と称している。 山水画において、後世にも不動の地位を得ており、明代には北宗画の祖と呼ばれる李思訓に対し、南宗画(南画、文人画)の祖とされた。 また、馬の画家として知られる韓幹を若い頃にその画才を見いだし、資金援助を行い、画の勉強をさせ、大成に導いたというエピソードも残っている。
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