町人の銀杏髷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/04 22:09 UTC 版)
いわゆる「江戸っ子」は髪形に気を使っていて、いつもきれいに剃りあげようと散髪屋に足しげく通ったために散髪屋が社交場になるほどだった。彼らの好みはやはり「小銀杏」だが、ここでも職業によって微妙に違いが見られる。 商人は客商売ということもあってか、小さな控えめな髷を結った。正面からはちらりとしか見えない髷先などは頭から落ちかけているような状態で、髷尻もぽっちりとして短く小さい。一方その息子の若旦那などは細く優美な本多髷を好んでゆった。 一方、伝法肌の職人は、髷尻短く反りあがり、全体に太短い髷は先を散らして男っぽく結い上げる。逆にすっきりした髷が好みの職人は細い髷にして刷毛先を粋にちょっと曲げてみたりなどもした。髱は、袋付と言って、下に膨らませる場合が多かった。
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