町の始まりに関する伝説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 19:57 UTC 版)
「エレナ (ブルガリア)」の記事における「町の始まりに関する伝説」の解説
エレナの町の起こりに関して、多くの伝説が残されているが、その中で最も興味深いものに、2人の愛の物語がある。その伝説では、バルカン山脈の中の原生林に、ひとつの小道があったと言われる。幸せな新婚の夫婦がこの小道を通った。新婦はクピノヴォ(Къпиново / Kapinovo)出身で名をエレナといい、新郎はトヴルディツァ(Твърдица / Tvarditsa)出身で名をサムイル(Самуил / Samuil)といった。彼らの結婚式を山賊が襲撃した場所が、こんにちのエレナの町の場所であったという。襲撃者たちは女を取り込むことが出来ず、彼女はコナシュキヤ橋(Конашкия мост / Konashkiya most、『トルコ人の警察署』橋)の前で殺害されてしまう。彼女はクルスタ(Кръста / Krasta、十字)と呼ばれる場所に横たえられ、後に教会の敷地へと移された。サムイルが後に首を切られた場所はサムイレツ(Самуилец / Samuilets)と呼ばれるようになった。サムイルの両親は息子の死を深く悲しみ、この土地を新婦の名をとってエレナと命名し、居住するようになったと伝えられる。
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