田上牧場とチカノヴァ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 07:37 UTC 版)
「エポカドーロ」の記事における「田上牧場とチカノヴァ」の解説
田上牧場は、1948年に田上雄一が北海道三石村で開いた競走馬生産牧場である。田上家は、明治中期に兵庫県淡路島から北海道本桐村、三石に入植するといったルーツがあった。繋養する繁殖牝馬が数頭のみという小規模、家族経営牧場だったが、少ない生産馬の中から1983年の桜花賞、シャダイソフィアに次いで、ダイナカールを上回って2着となったミホクイーンが誕生。2代目田上稔となっても繋養する繁殖牝馬は7、8頭に保つ堅実な経営を続けていたが、それでも重賞優勝馬カイラスアモン、ジョウテンブレーヴが誕生、さらに2004年の朝日杯フューチュリティステークス(GI)を優勝したマイネルレコルトが誕生していた。 ただ、堅実な経営は続けていたものの、バブル経済で潤った1989年には、イギリス・ニューマーケットから繁殖牝馬――牧場の基軸となるような繁殖牝馬の導入を敢行している。同じような方針の牧場経営者2人を誘って、ノーザンダンサー直仔であるチカノヴァを共同購入して輸入した。繁殖牝馬チカノヴァの仔を3人で分け合う約束で、徹に割り当てられたのがシェイディハイツの仔である。その仔には「太陽」と「3人」の意味を持った「サンルージュ」という名前が与えられた。サンルージュは未出走のまま、田上牧場で繁殖牝馬となる。仔を産み続けて2003年、父フォーティナイナーである8番仔の牝馬が誕生する。
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