用水完成後の渇水
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 18:27 UTC 版)
香川用水完成以後、香川県内の水事情は大幅に改善され、かつてのような深刻な水不足もほとんど発生しなくなった。このため県下では香川用水から取水する自治体が急増し、中には100%香川用水の水に頼るような自治体も現われた。当初は香川用水から取水していれば水不足にはならないものと思われていたが、1994年夏に大渇水が発生。水瓶であるはずの早明浦ダムは貯水が底を尽き、香川用水への水の供給が大幅に削減されることとなった。この事態により香川県では香川用水に頼りきっていた水事情が仇となり、県内ほぼ全ての自治体で何時間にも渡って断水が行われるなど市民生活、経済活動に大きな影響が出た。以降香川用水にできるだけ頼らないようにと、県や各自治体では独自の水源を確保するなど用水への依存度を下げるための渇水対策がなされている。
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