生態と防除対策
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/13 07:39 UTC 版)
稲こうじ病の病粒は厚膜胞子である。厚膜胞子は成熟にしたがって黄色から橙色を経て暗緑色に変化する。この厚膜胞子が土壌に混入して翌年以降の感染源になると考えられる。そのため、発病後に薬剤を散布しても効果はない。厚膜胞子は培養すると二次分生子を形成する。また病粒にはバッカクキンに類似する菌核が形成されることがある。この菌核は実験条件下では越年して完全世代の子実体を形成する。この子実体から子のう胞子が形成される。現在までに感染サイクルは解明されていない。防除対策としては、出穂期以前の予防的薬剤散布や耕種的防除法をおこなう。
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