生体分子の酸化還元電位
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/01 13:57 UTC 版)
「酸化還元電位」の記事における「生体分子の酸化還元電位」の解説
呼吸鎖、光合成などで行なわれる電子伝達反応は酸化還元電位の異なる生体分子を電子が移動していくと言うモデルによって理解可能である。原則として、自発的に電子が流れる反応は酸化還元電位がマイナスではなくプラスになる方向に起きる。酸化還元電位がマイナスになるような反応においては外部から何らかのエネルギーの投入があったと考える。 生体分子の酸化還元電位は、電子伝達体の配位しているさまざまな有機物質によって少しずつ異なっている。例えば鉄の例を見ると。 Fe2+/Fe3+、E'0 = 1.49V 以上のような酸化還元電位を示すが、鉄を配位しているシトクロムは以下のように異なった酸化還元電位を示す。 シトクロムa (Fe2+/Fe3+) E'0 = 0.29V シトクロムc (Fe2+/Fe3+) E'0 = 0.25V シトクロムb (Fe2+/Fe3+) E'0 = -0.07V フェレドキシン (Fe2+/Fe3+) E'0 = -0.43V
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