甘デジ登場まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/01/10 16:49 UTC 版)
1980年代に登場し、パチンコ機の主流となっていったデジパチだが、その出玉性能には長らく変化がなかった。(大当たりの出玉が約2000〜2400個)大当たりしやすい機種として羽根モノが多く設置されていたこと、低い交換率やラッキーナンバー制などの営業形態が多く、大当たりの出玉が少ないデジパチの需要が少なかったことが挙げられる。中には「ファンキードクター」(マルホン工業)のような例外的な機種もあったが、それらは当たりやすさよりは激しい連チャン性が特徴であった。 やがて高交換率・無制限営業の営業形態が主流になることで、出玉の少ない機種が容認される状況になった。1998年に発売された奥村遊機の現金機「加トちゃんワールド」(大当たり確率1/67)は現在の甘デジの仕様に近い機種であり、奥村遊機はその後も「〜ワールド」シリーズを発売していく。 甘デジ仕様のCR機が初めて登場したのは、2003年冬発表の「CRモグッテお宝T5SS」(奥村遊機、大当たり確率1/79.3)である。当時のパチンコ機の規則では、次回大当たりまでの確変突入率が50%以下に制限されていたため、100%・5回転限定のSTを搭載して、連チャン性を補っていた。2004年にはほぼ同様の仕様でサミーから「CRマーメイドザブーンST」も発売されたが、2004年のパチンコ機規則変更までに甘デジに参入したのはこの2社に留まった。
※この「甘デジ登場まで」の解説は、「甘デジ」の解説の一部です。
「甘デジ登場まで」を含む「甘デジ」の記事については、「甘デジ」の概要を参照ください。
- 甘デジ登場までのページへのリンク