瑞光寺 (相模原市)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 瑞光寺 (相模原市)の意味・解説 

瑞光寺 (相模原市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/29 02:51 UTC 版)

瑞光寺
橋本山瑞光寺本堂
所在地 神奈川県相模原緑区元橋本町6-1[1]
山号 橋本山[2]
宗旨 曹洞宗[2][3]
本尊 釈迦如来[2]
創建年 1586[3]
開山 聖山大祝[2][3]
開基 瑞光月心[2]
正式名 曹洞宗 橋本山 瑞光寺
公式サイト https://zuikoji.jp/
法人番号 4021005002711
テンプレートを表示

瑞光寺(ずいこうじ)は神奈川県相模原市緑区にある曹洞宗の寺院。詳名は橋本山瑞光寺[4]

歴史

天正19年(1591年)に聖山大祝によって開山された[5]。開基は瑞光月心(俗称橋本勘十郎。天正14年没とも言われている)。曹洞宗の寺で、武蔵国多摩郡(現在の八王子)の高乗寺の末寺。山号は橋本山。本尊は釈迦如来である[6]釣鐘鋳造貞享4年(1687年[6]。この鐘は第二次世界大戦中に供出させられていて、現存しない。現在の釣鐘は近年奉献されたものである[7]。本堂、位牌堂、鐘楼は2011年11月に新しく建て替えられ、2012年4月29日に住職、本寺である高乗寺(八王子)の住職、檀家330人が参列して落慶式が行われた。[8]

本然学舎(寺子屋)から相模原市立旭小学校までのあゆみ

江戸時代には寺子屋が開かれ、明治6年(1863年)には、現在の相模原市立旭小学校の前身となる本然学舎となった[9]。山門前には当時の生徒の子孫が建てた記念碑(本然学舎橋本学校開設の碑)がある[9]。この記念碑の裏には、最初に入学した6歳から12歳までの男子18名、女子2名、計20名の名前が記されている[9]。女子は加藤タキ[10]と牛久保イトである[9]。橋本の歴史に深く関わった相澤安右衛門、相澤菊太郎兄弟の名前もある[9]

本然学舎は明治8年(1865年)に橋本学校となり、明治35年(1902年)に相原村立学校となり、翌明治36年(1903年)に校名を相原村立旭尋常小学校と改めた、と記されている[9]

この「旭」という名前の由来としては次のように伝えられている。明治35年(1902年)それぞれの集落ごとにあった学校は、小学校令により統合され、現在の旭小学校の敷地に開校されることになった。しかしそれまでの相原村立学校という校名をめぐって小山・橋本・相原の各村が譲らず、村会が何度も開かれた[9]1903年2月8日に徹夜覚悟で村会を開くが、なかなかまとまらず、翌朝は一面の雪景色。太陽が雪に反射して輝く情景に感動した村長が、九日の文字を組み合わせて「旭」という名前が生まれ、旭尋常小学校と改名された[11]

境内

  • 本堂[4]2012年6月に、「禅宗仏殿様式」で建て替えられ、樹齢500年の桧が使われた。本堂の「寄せ棟照りむくり」の屋根は寺院建築では珍しい造りであり、このような格式ある造りを持つ末寺は全国的にも少ない。[12]
  • 山門[4]
  • 鐘付堂[4]
  • 六地蔵[4]
  • 榧の木[4]本堂正面には、樹齢600年の榧(かや)の大樹がある[13]
  • 記念碑[4]
  • 案内所[4]

年中行事

  • 彼岸会を3月、9月のお彼岸中日に実施[14]
  • お盆・盂蘭盆会を7月、8月に実施[14]
  • 除夜の鐘つきを12月31日に実施[14]
  • 御詠歌の教室を毎週水曜日に開催[14]

周辺

橋本瑞光寺遺跡

1961年(昭和36年)に、橋本瑞光寺遺跡として瑞光寺旧本堂の礎石部分について調査が行われた[15]。この調査では、籠、柱穴、周構などが検出され、須恵器圷や土師器の出土が見られた[16]

交通アクセス

脚注

  1. ^ 神奈川県宗教法人名簿”. 神奈川県. 2025年3月11日閲覧。
  2. ^ a b c d e 相模原市教育委員会 編『平成さがみはら風土記稿』相模原教育委員会、1995年3月31日、12頁。 
  3. ^ a b c 『相模原お寺の郷土史』森田春夫、1996年3月1日、151頁。 
  4. ^ a b c d e f g h 曹洞宗橋本山 瑞光寺 神奈川県相模原市”. www.zuikoji.jp. 2025年2月9日閲覧。
  5. ^ 『相模原市史第5巻』相模原市、1965年11月20日、99頁。 
  6. ^ a b 『新編相模風土記』相武史料刊行会、1929年12月21日、820-821頁。 
  7. ^ 加藤重夫『橋本の昔話』ぎょうせい、1985年1月1日、15頁。 
  8. ^ 歴史価値ある本堂に”. 株式会社タウンニュース社 (2012年6月7日). 2025年4月29日閲覧。
  9. ^ a b c d e f g 橋本の歴史を知る会『橋本の歴史ガイドブック改訂版』橋本の歴史を知る会、2018年2月20日、34頁。 
  10. ^ 加藤重夫『続・橋本の昔話』加藤重夫、1985年6月1日、73頁。 
  11. ^ 橋本の歴史を知る会『橋本の歴史ガイドブック改訂版』橋本の歴史を知る会、2018年2月20日、35頁。 
  12. ^ 歴史価値ある本堂に”. 株式会社タウンニュース社 (2012年6月7日). 2025年4月29日閲覧。
  13. ^ 「先人たちの思いが今に」『さがみはら 市史編さんだより』第44号、相模原市総務局総務課市史編さん室、2008年9月2日、4頁。 
  14. ^ a b c d 瑞光寺のご紹介”. 2025年2月15日閲覧。
  15. ^ 吾妻考古学研究所『橋本遺跡跡第18次調査』瑞光寺、2020年9月30日、1頁。 
  16. ^ 吾妻考古学研究所『橋本遺跡跡第18次調査』瑞光寺、2020年9月30日、9頁。 
  17. ^ a b c 交通アクセス - 曹洞宗橋本山 瑞光寺”. zuikoji.jp. 2025年2月15日閲覧。
  18. ^ 瑞光寺/ホームメイト”. www.homemate-research-religious-building.com. 2025年2月15日閲覧。
  19. ^ 「橋本本町」バス停の時刻表”. 2025年2月15日閲覧。
  20. ^ 「橋本本町」のバスのり場・時刻表(京王バス)”. 2025年2月15日閲覧。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  瑞光寺 (相模原市)のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「瑞光寺 (相模原市)」の関連用語

瑞光寺 (相模原市)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



瑞光寺 (相模原市)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの瑞光寺 (相模原市) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS