特殊器台・特殊壺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/23 05:36 UTC 版)
「特殊器台・特殊壺」の記事における「特殊器台・特殊壺」の解説
特殊器台・特殊壺は、弥生時代後期後葉の盛土した首長墓(墳丘墓)からしか出土していない。それまでは、村々の収穫祭に神を呼び祭祀を行うときには通常の器台と壺が使われていたが、亡くなった首長の祭祀には、普通の器台や壺に代わって特殊器台と特殊壺が使用されるようになった。祀られる首長は、集団の中心であり、首長の先祖とともに神格化していき、集団の祖先神が祭祀の中心になってきた。そこに「畏敬」や「畏怖」などの気持ちも働いた。そこで、亡き首長の霊力や祖先神の霊力を次の首長が受け継ぐ儀式が行われた。その道具立てとして、特殊器台や特殊壺が使われるようになった。
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