物語中の李楽
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/27 06:04 UTC 版)
小説『三国志演義』の李楽は、楊奉の招請に応じて献帝を護衛しているところまでは、史実と同様である。しかし、渡河中に懸命に船にすがりつく官人たちの手を矛で斬り捨てるなど、暴虐非道ぶりをみせている。安邑に到着したものの、まもなく洛陽へ向かうかどうかで楊奉と対立する。李楽は寝返って李傕・郭汜と同盟し、洛陽へ出発した献帝を奪おうとするが、楊奉の部下の徐晃に斬り殺される役回りとなっている。 ところが史実では、官人たちを斬り捨てたのは董承であり、寝返って徐晃に斬殺された点に至っては完全な創作でしかない。理由は不明だが、『演義』の李楽は、董承や他の白波軍出身武将たちの悪行をなすりつけられているのである。しかし上述の通り、史実の李楽は、それほど内部抗争に巻き込まれておらず、献帝の逃避行に関わった要人の中では、比較的平穏に一生を終えた人物であった。
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