牡牛が担う宝石盤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 22:23 UTC 版)
牡牛が支える岩盤はレインによれば "ルビー"であるが、アラビア語の各資料で使われる原語「ヤークート」(ياقوت, yāqūt)は意味曖昧で、宝石の種類もいくつかの可能性が考えられる。 原典の多くは緑色の宝石だと明言しており、例えばカズウィーニによる当該箇所も「緑色のヒヤシンス石」となっていることがドイツ訳で確認できる。他の文献の訳出例では、「緑のコランダム」(英訳)、「緑のエメラルド」(ラテン訳)、「緑の岩」(英訳)等がみられる。 カズウィーニによれば、神は大地を担ぐ天使、岩、牡牛の順(下へ下へと積み重ねられた階層そのままの順)に創造している。しかし他の原典では、神は天使、牡牛の順に創り、これが不安定なので牛の背瘤の上に岩盤を挿入したとある。同原典によれば神は、牡牛と巨魚の間にも後から砂丘を造って敷きつめた。
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