牛落渓谷と滝
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 15:06 UTC 版)
「大沼街道 (愛知県)」の記事における「牛落渓谷と滝」の解説
むかし大沼街道の最大の難所として知られた、岡崎市安戸町にある険しい渓谷がある道で、荷を背負った牛が滑り落ちたところから名付けられたという。 明治に入り県道に改修された大沼街道は、自動車が通行する道としては見返り橋がある方向に迂回するルートが選ばれた。 この渓谷付近は、木々に囲まれた別世界を形成している。谷底まで降りると、一の滝から四の滝まで、合計落差30メートルはあろうかと思われる大きな滝を見ることができる。 難路を切り開いた補天和尚と村人たちの話は、常磐の昔話として伝えられている。江戸時代末期、羽布の光照寺の補天和尚は苦労して牛落渓谷の難所を通る人や牛馬の様子を難儀に思い、道路改修を発願。村人と力を合わせて岩盤を削って通りやすくした。特に石切り場跡になっている場所は、一の滝の真上で大きな岩盤が迫り、難工事であった。 牛落渓谷と滝は「旧岡崎観光文化百選」に指定されていた。
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