牛蒡餅とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 食べ物 > 料理 > 土産菓子 > 牛蒡餅の意味・解説 

牛蒡餅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/27 06:58 UTC 版)

牛蒡餅

牛蒡餅(ごぼうもち)は、長崎県平戸市郷土菓子。大島糖(黒砂糖)または上白糖うるち米の粉から作った餅に芥子の実をまぶして作る。「牛蒡」という名称ながらゴボウは使われていない。

なお、この項目では、江戸時代に存在したゴボウを原料とする揚げ菓子の一種である同名の牛蒡餅についても記す。

歴史

平戸市では、16世紀倭寇の頭目五峰王直から製法を学んだと伝えられており、色と形がゴボウに似ていることから名づけられたという[1]。かつては黒砂糖のみを使って細長く作り、鎮信流の茶席で切り分け供していたもので、平戸の町家においても慶弔時の贈答用に多く使われてきた。今日では土産用としても広く製造販売用されていて、上白糖を使用した白い牛蒡餅をはじめ、ヨモギを使ったものなど店によっていくつかの種類がある。

現在平戸で作られている牛蒡餅の原形は、平戸藩松浦家1845年弘化2年)に作られた『百菓之図』にある「山椒羹」だと考えられている。これはゴボウを使わず蒸すようになっており、現在の形にかなり近い。

ゴボウを原料とする牛蒡餅

1643年寛永20年)に著された「料理物語」をはじめ江戸時代の様々な料理本には牛蒡餅の名があり、これは一般的な菓子であった。当時の製法では、煮て柔らかくしたゴボウをすりおろし、米粉や砂糖とともにこねて生地とする。これを丸めて成形し、熱湯で茹でた後に胡麻油で揚げ、仕上げに煎じた砂糖や砂糖蜜に絡ませている。生地にを混ぜ、茹でずに揚げるものもあり、16世紀にポルトガルから伝わった南蛮菓子の「ひりょうず(フィリョーシュ)」との関連も指摘されている。

参考文献

  • 橋爪伸子「萬菓子作様并香物潰様薬酒造様之事について 二」『香蘭女子短期大学研究紀要』47巻、P.A1-A34、2005年

脚注

  1. ^ ながさき旅ネット 歴史・文化 牛蒡餅 長崎県観光連盟

外部リンク


牛蒡餅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 20:23 UTC 版)

「餅」の記事における「牛蒡餅」の解説

うるち米の餅と黒砂糖などを混ぜてケシの実まぶした餅。

※この「牛蒡餅」の解説は、「餅」の解説の一部です。
「牛蒡餅」を含む「餅」の記事については、「餅」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「牛蒡餅」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



牛蒡餅と同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「牛蒡餅」の関連用語

牛蒡餅のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



牛蒡餅のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの牛蒡餅 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの餅 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS