爆縮とは? わかりやすく解説

ばく‐しゅく【爆縮】

読み方:ばくしゅく

爆弾起爆火薬などで生じ燃焼現象全方向から均一に燃焼圧力をかけることによって生じ内部圧力高圧化上昇発火現象で、利用には高度な燃焼制御技術要する原爆起爆方式の一技術。⇔爆発


爆縮

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/15 08:38 UTC 版)

爆縮(ばくしゅく、: implosion)とは、全周囲からの圧力で押しつぶされる破壊現象のこと。

概要

爆縮は爆発の圧力を外部に解放するのではなく内部圧力の上昇へと向かわせることによって、通常では得難い物理現象を発生させるのに利用される。主として工学的な意味に用いられている。

レーザー核融合においては、爆薬ではなく高エネルギーを持つレーザーを使用して燃料を爆縮する。

この他、爆破解体でも建造物構造を外部に向かって吹き飛ばさず敷地内部に倒れこむようにして倒壊させることから、英語ではimplosionが使われる。より高度な建物解体では単純な爆薬ではなく高熱を発しながら溶断する特殊な発火薬(テルミット)や混ぜ合わせると体積が膨張する薬剤を利用して、コントロールされた破壊を発生させる。

爆縮は単純に爆弾など爆発物を爆発させれば発生するという性質のものではない。

火薬の燃焼が一定の方向(ベクトル)に向かってそれほど早くない速度で進行する場合は、燃焼ガスはロケットのように噴射してしまう。

それほど高い圧力でなければ、単に密閉容器の中で火薬を燃焼させるだけでも可能ではあるが、高圧で爆縮させるためには成型炸薬により全方向から均一に圧力が掛からなければならず、この爆縮現象を利用する上での、高度な燃焼制御技術が求められる点ともなっており、いわゆる爆縮型核爆弾が簡単には製造し難い理由ともなっている。

関連項目



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「爆縮」の関連用語

爆縮のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



爆縮のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの爆縮 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS