焔摩天曼荼羅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/04 17:04 UTC 版)
別尊曼荼羅である焔摩天曼荼羅は、除病・息災・延寿・産生を祈願する大がかりな修法の、焔摩天供の本尊として用いられる。追善供養のために行われる場合は、特に冥道供と呼ばれる。 真言宗の儀軌書である『覚禅抄』によると、曼荼羅は二重の方形になっており、内院には白水牛に乗った焔摩天と、二人の后妃が描かれる。外院には、太山府君、荼枳尼、遮文荼、成就仙、昆那夜迦(聖天)、五道大神、司命、司録が描かれており、インドと中国の死に関わる神が、焔摩天の眷属とされている。 また天台宗には、『大日経』とは違う系統の「十九位曼荼羅」と呼ばれる曼荼羅もある。十九尊の内、焔摩天の后妃以外は女神を配さず、周囲には梵天、帝釈天、四天王の他は、総て道教の神を配したものである。
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