為替手形約束手形条例とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 方式・規則 > 法令・規則 > 法令 > 日本の旧法令 > 為替手形約束手形条例の意味・解説 

為替手形約束手形条例

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/27 07:41 UTC 版)

為替手形約束手形条例

日本の法令
法令番号 明治15年12月11日太政官布告第57号
種類 民法
効力 廃止
公布 1882年12月11日
条文リンク 法令全書明治15年
テンプレートを表示

為替手形約束手形条例(かわせてがたやくそくてがたじょうれい、明治15年12月11日太政官布告第57号)は、1882年(明治15年)12月11日に制定・公布された太政官布告。近代手形・小切手法の先駆となる法令である。

江戸時代、日本の為替手形システムは大坂両替商による信用制度に基づいて高度な仕組が確立されていたが、明治政府は為替・手形に対する理解が不十分で、銀目廃止や国立銀行以外での持参人払式の約束手形・小切手振出の禁止(国立銀行条例)などを行ったため両替商の破綻や信用制度の混乱が発生した。しかしながら、為替・手形に対する需要が高かったこと、欧米でも同様の制度が存在していることから、西南戦争以後に為替・手形制度の法制化が進められた。そこで、ヘルマン・ロエスレルを中心に編纂が進められていた商法草案のうちの「為替」の部分のみを独自の法令「為替手形約束手形条例」として先行して実施したものである。1895年(明治28年)の旧商法(第一編第十二章「手形及ヒ小切手」)の一部先行実施に伴って廃止され、その後1899年(明治32年)の商法(第四編「手形」)に継承された。 

参考文献

  • 三枝一雄「手形・小切手法」(『日本史大事典 4』(平凡社、1993年) ISBN 978-4-582-13104-8
  • 徳重正雄 『為替手形約束手形条例註釈』1883年。NDLJP:792927 




為替手形約束手形条例と同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「為替手形約束手形条例」の関連用語

為替手形約束手形条例のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



為替手形約束手形条例のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの為替手形約束手形条例 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS