炭化タンタル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/27 06:20 UTC 版)
炭化タンタル(たんかタンタル、tantalum carbide)とは、組成式が TaC と表されるタンタルの炭化物。 非常に硬度が高い(モース硬度 9-10)耐火性のセラミック材料で、切削工具の部品として市販品にも用いられている。炭化タンタルの硬度を超える物質はほぼダイヤモンドに限られる[2]。比重の大きい褐色の粉末で、焼結により取り扱われサーメットの材料となる。 炭化タングステンへ微結晶が添加されることもある。炭化タンタルは二種類の元素が化学量論的に化合した物質について知られている中では最も高い融点 (3880 ℃) を持つ[3]。準化学量論的にタンタルを過剰に含む TaC0.89 はより高い融点を示す (4000 ℃)[4]。
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- ^ D.D. Wagman, W.H. Evans, V.B. Parker, R.H. Schumm, I. Halow, S.M. Bailey, K.L. Churney, R.I. Nuttal, K.L. Churney and R.I. Nuttal, The NBS tables of chemical thermodynamics properties, J. Phys. Chem. Ref. Data 11 Suppl. 2 (1982).
- ^ J. Emsley, Nature's Building Blocks An A-Z guide to the elements, Oxford Univ Press, 2003, pp.421. ISBN 0-19-850340-7
- ^ CRC Handbook of Chemistry and Physics, 85th Edition, 2004. ISBN 0-8493-0485-7
- ^ P. J. van der Put, The Inorganic Chemistry of Materials: How to Make Things Out Of Elements, Plenum Publishing, 1998, pp.129. ISBN 0306457318
- ^ 『化学大辞典』 共立出版、1993年
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- 2 炭化タンタルの概要
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