潤滑油が適さない例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 07:11 UTC 版)
小さい力で動くよう設計されている精密機械では油の粘性がかえって邪魔になることもある。例えば腕時計のような微小な装置や、カメラのシャッターのような高速で動くことを前提とした機構では、粘度の高い潤滑油の場合は動作を不確実なものとしてしまう。 そのほか、空気中の埃など微細な汚れを吸着し、作動不良を招くことがある。例えば古く動作の固くなった鍵穴に潤滑油を挿すと、その時は動作が軽くなるが、後々砂などがくっついてしまい、余計に動作が悪くなることがある。 こういったものの潤滑には専用の潤滑剤を特に摩擦の影響を受け易い場所だけに適量塗布したり、あるいは脱脂などで余計な汚れや油を取り除いたりする。 極端には潤滑油の使用を避け、固体潤滑剤を使用する。宇宙機のように真空に暴露されるので液体ではすぐに揮発してしまう場合などは、固体被膜潤滑剤が必須である。
※この「潤滑油が適さない例」の解説は、「潤滑油」の解説の一部です。
「潤滑油が適さない例」を含む「潤滑油」の記事については、「潤滑油」の概要を参照ください。
- 潤滑油が適さない例のページへのリンク