いつりゅうせい‐にょうしっきん〔イツリウセイネウシツキン〕【×溢流性尿失禁】
溢流性尿失禁(奇異性尿失禁)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 21:49 UTC 版)
「尿失禁」の記事における「溢流性尿失禁(奇異性尿失禁)」の解説
溢流性尿失禁(いつりゅうせいにょうしっきん)は、尿が膀胱に入りきらずに溢れ出てくる尿失禁。奇異性尿失禁(きいせいにょうしっきん)とも言う。神経因性膀胱や前立腺肥大等が原因となる。 病態 神経因性膀胱の場合 自律性神経因性膀胱。 下位神経障害。脊髄(遠心路、求心路)の障害によって起こる。 知覚麻痺性神経因性膀胱。 下位神経障害。脊髄(求心路)の障害によって起こる 下位感覚神経障害によって膀胱から脊髄まで情報が伝わらず、下位運動神経障害によって脊髄からの運動指令が膀胱まで伝わらない。 前立腺肥大等の場合 前立腺肥大によって尿道が物理的に圧迫されると起こる。神経系が正常であって腹圧をかけても排尿できない。排尿できずに尿が膀胱に溜まり、入りきらなくなって少しずつ漏れ出てくる。 統計 50歳以上の男性に多くみられる。 原因 神経因性膀胱や前立腺肥大等。 症状 神経因性膀胱の場合 膀胱から脊髄まで情報が伝わないので残尿感が無く尿意も感じないが膀胱は常に一杯で少量の持続的な失禁がある。 前立腺肥大等の場合 少量の持続的な失禁がある。神経系が正常なので常に残尿感がある。 治療 用手排尿やカテーテルによる自己導尿を覚える。前立腺肥大の場合は根治療法として手術療法を行う。
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