湯立とは? わかりやすく解説

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湯立

読み方:ユダテ(yudate), ユダチ(yudachi)

巫女神職自分の体や参列者に湯をふりかける儀式


ゆだて 【湯立】

ユダチとも。神事一つ神前で湯を沸かして巫女神職などが、その熱湯笹の葉浸し自分参詣人などにふりかけるもの。もとは禊の一種で、のちに神に祈って吉凶を占う祈請誓約となった今は無病息災祈願の意味もある。その時神楽湯立神楽という。問い湯。湯の花

湯立

読み方:ユダテ(yudate)

分野 狂言

年代 成立年未詳

作者 作者未詳


湯立

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/30 23:36 UTC 版)

湯立(ゆだて/ゆたて/ゆだち)とは、神前に大きなを据えて湯を沸かし、神がかりの状態にある巫女が持っている・幣串をこれに浸した後に自身や周囲に振りかける儀式

釜が置かれるのは屋内に設けられた炉の上であるが、屋外に鼎をおいてその上で行われる場合もある。釜で湯を沸かすのはそれを勧請した神々に対して献上するとともに、舞を舞う巫女が神がかりとなって託宣を行う。巫女舞湯立神楽霜月神楽はこの過程が民俗芸能となったものである。

今日ではとしての要素が大きいが、古い時代にはむしろとしての要素が大きく、神意を問うための占卜の手段としても重要視され、問湯(といゆ)と呼ばれていた。盟神探湯は問湯から発生したとされ、この流れを汲む中世における湯起請を「湯立」とも称した。平安時代には宮中行事の一環としても湯立が行われていたと『貞観儀式』から確認できる。

参考文献

  • 久保田裕道「湯立」(『日本民俗大辞典 下』(吉川弘文館、2000年) ISBN 978-4-642-01333-8
  • 西垣晴次「湯立」(『日本史大事典 6』(平凡社、1994年) ISBN 978-4-582-13106-2
  • 大藤時彦「湯立」(『国史大辞典 14』(吉川弘文館、1993年) ISBN 978-4-642-00504-3

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