減衰振動
外力を取り除くと、時間とともに振動振幅が減少する振動のこと。コイルばねに質量を吊るした系で、質量への外力を除いたあとは自由振動を続けるが、この系を粘い液体中に置くと振動は速く減少する。これは質量、ばね系に粘性減哀が加わり、減衰振動をするためである。質量は運動エネルギーをもち、ばねは位置のエネルギーをもっている。これらの和は一定でエネルギーは保存され、この2つの要素だけでは振動はいつまでも続く。粘性減衰は速度に比例して運動エネルギーを熱エネルギーに変換し消費するので、減衰要素を付加すると振動は減少する。自動車のショックアブソーバーは、ばね上質量と懸架ばねで構成される系の減衰要素の役割を果たしている。
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