深川検車区行徳分室
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深川検車区行徳分室(ふかがわけんしゃくぎょうとくぶんしつ)は、千葉県市川市にある東京地下鉄(東京メトロ)の車両基地である。東京メトロの車両基地で唯一、千葉県に立地している。
深川検車区行徳分室 | |
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撮影当時:行徳検車区 | |
基本情報 | |
所在地 | 千葉県市川市妙典6-16-38 |
鉄道事業者 | 東京地下鉄 |
帰属組織 | 車両部 深川車両管理所 - 深川検車区 |
併設区所 |
東西線工務区行徳分室 東西線電機区 東西線信通区行徳分室 |
最寄駅 | 妙典駅 |
管轄路線 | 東西線 |
管轄車両 | 05系、07系、15000系 |
開設 | 1981年(昭和56年)8月1日(行徳検車区) |
車両基地概要 | |
敷地面積 | 59,860m2 |
留置線本数 |
9本 1本は車輪転削線兼用[1] |
検査線本数 | 列車検査線 1本 |
洗浄線本数 |
2本 (車両清掃は深川検車区で実施。留置線として使用) |
その他設備 |
出入庫線 3本 機材線(保守用車留置線) |
年間検修能力 |
列車検査:2編成/日 車輪転削:約2両/日[1] |
最大収容両数 | 140両(10両×14本) |
配置両数 | なし(深川検車区に配置) |
概要
東西線妙典駅東方、江戸川の右岸に位置する。1969年(昭和44年)に帝都高速度交通営団(当時の営団地下鉄)の下妙典留置線として完成、1981年(昭和56年)に行徳検車区として業務を開始した。2009年(平成21年)4月には深川検車区と組織統合され、深川検車区行徳分室となった[2][3]。
当車庫建設にあたっては、隣接して江戸川放水路が流れていることから、水害(洪水・高潮)対策として、約 3 m の盛り土をした[4]。盛り土量は約 22 万 m3にもおよび、千葉県から搬入した[4]。
主な業務は、東西線車両の列車検査(1日2編成施工)と営業線対応、車輪転削である[1]。車輪転削は1日2両が実施され、18か月(1年半)周期で計画が実施される[1]。
入出庫線は当初2本で、本線のB線の下をくぐって妙典駅(旧・下妙典信号所)の中線に至る構造だったが、後に本線B線をアンダークロスせずに妙典駅に至る線が1本増設された。
廃車車両の解体は当検車区内で行われている。
沿革
- 1969年(昭和44年)3月 - 下妙典留置線完成。
- 1981年(昭和56年)8月1日 - 行徳検車区発足。
- 1997年(平成9年)3月 - 深川検車区に車輪転削業務を移管。現在再度、車輪転削設備を設置[1]
- 2002年(平成14年)6月 - 深川検車区に車両清掃を移管。
- 2009年(平成21年)4月1日 - 深川検車区に組織統合され、深川検車区行徳分室となる[3]。
脚注
参考文献
- 帝都高速度交通営団「東京地下鉄道東西線建設史」 - メトロアーカイブアルバム(公益財団法人メトロ文化財団)
- (行徳車庫に関するページ):p.18・28・29・540 - 542・767 - 773
- 鉄道図書刊行会「鉄道ピクトリアル」
- 2005年3月臨時増刊号「特集:東京地下鉄」
- 交通新聞社『鉄道ダイヤ情報』
- 2021年11月号シリーズ車両基地 Vol.85「東京地下鉄 深川工場」pp.50 - 58
関連項目
- 深川検車区行徳分室のページへのリンク