液体注入膜上におけるエレクトロウェッティング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/14 06:06 UTC 版)
「エレクトロウェッティング」の記事における「液体注入膜上におけるエレクトロウェッティング」の解説
液体注入膜上におけるエレクトロウェッティング[訳語疑問点] (electrowetting on liquid-infused film, EWOLF) という構成も発見されている。液体注入膜は、多孔質膜内に液体潤滑剤を液相と固相の濡れ性を精巧に制御してとじこめたものである。液-液界面においては接触線ピン止め効果がほぼないことを活用して、EWOLF では従来の EWOD に比べて液滴の往復可能性と可逆性の度合いを高めることができる。その上、液体潤滑剤相が多孔膜に浸潤していることにより粘性エネルギー散逸速度も向上し、液滴の振動が抑えられ、可逆性を損うことなく反応速度を上げることができる。このダンピング効果は、液体潤滑剤の粘性と厚さを変更することにより調節することができる。
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