海野道郎とは? わかりやすく解説

海野道郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/15 17:05 UTC 版)

海野 道郎(うみの みちお、1945年1月17日 - )は、日本の社会学者東北大学名誉教授、元学校法人宮城学院理事長、女子大学学長。専門は、社会学数理社会学環境社会学

人物

1945年生まれ。1963年神奈川県立湘南高等学校卒。1968年東京大学工学部(工業化学科)卒。1970年東京大学大学院工学系研究科(工業化学専門課程)修士課程修了。1972年東京工業大学大学院理工学研究科(社会工学専攻)修士課程修了。1973年東京工業大学大学院理工学研究科博士課程中退(社会工学専攻)。同年東京工業大学理工学部助手、1976年関西学院大学社会学部専任講師。関西学院大学社会学部助教授、関西学院大学社会学部教授を経て、1984年東北大学文学部社会学科助教授。1991年東北大学文学部社会学科教授。2000年より同大大学院文学研究科教授。2001年東北大学評議員。2008年に定年退職し、同大教養教育院総長特命教授に就任[1]

2011年には宮城学院女子大学学長、2013年には学校法人宮城学院の学院長代行を兼務。学長任期満了で2014年3月末で退任する[2]。その後、2016年より学校法人宮城学院の理事職に就いていたが、2019年11月28日、学校法人宮城学院理事長[3]に就任。2022年11月27日、任期満了により退任。

環境問題に対する意識と行動、環境問題をはじめとする社会問題の発生メカニズム(社会的ジレンマ)とその制御、社会的不公平の問題、などについて、数学的モデルによる分析や社会調査データの統計的分析などを用いて研究している。

著書

単著

  • 『知的練達をめざして--ゼミ活動の記録』(関西学院大学総合教育研究室, 1985年)
  • 『社会的ジレンマ:合理的選択理論による問題解決の試み』(ミネルヴァ書房、2021年)

共著

編著

  • 『日本の階層システム〈2〉公平感と政治意識』(東京大学出版会, 2000年)

共編著

  • (原純輔)『数理社会学の現在』(数理社会学研究会, 1985年)
  • (原純輔・和田修一)『数理社会学の展開』(数理社会学研究会, 1988年)
  • 盛山和夫)『秩序問題と社会的ジレンマ』(ハーベスト社, 1991年)
  • (片瀬一男)『<失われた時代>の高校生の意識』(有斐閣,2008年)

訳書

  • (共訳:岡本雅典)レイモン・ブードン著『社会学のロジック』(東洋経済新報社, 1978年)
  • (分担訳:西田春彦・安田三郎監訳) トマス・ファラロ著『数理社会学』(紀伊国屋書店, 1980年)
  • (共監訳:中村隆)ジョージ・ボーンシュテット、デヴィッド・ノーキ著『社会統計学--社会調査のためのデータ分析入門』(ハーベスト社, 1990年)
  • ヤン・エルスター『社会科学の道具箱--合理的選択理論入門』(ハーベスト社, 1997年)
  • (解説)ハンス・ザイゼル『数字で語る--社会統計学入門』(新曜社, 2005年)

編集顧問

  • 『数理社会学事典』(丸善、2022年)
  • 『環境社会学事典』(丸善、2023年)

脚注

  1. ^ 海野道郎「災害時に大学が提供できるもの : 東日本大震災に学ぶ」『東京醫科大學雜誌』第70巻第2号、2012年4月、139-140頁、ISSN 00408905NAID 10030612398 
  2. ^ “宮城学院女子大・新学長に平川氏”. 河北新報. (2014年2月1日). http://www.kahoku.co.jp/news/2014/02/20140201t15012.htm 2014年2月5日閲覧。 
  3. ^ 「新理事長就任、役員改選のお知らせ」宮城学院
先代
吉崎泰博
宮城学院女子大学学長
2011年 - 2014年
次代
平川新
先代
宮城光信
宮城学院理事長
2019年 - 2022年
次代
佐々木哲夫




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「海野道郎」の関連用語

海野道郎のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



海野道郎のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの海野道郎 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS