海岸林の機能・利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 22:00 UTC 版)
そもそも砂坂海岸林は砂丘荒廃地から発生していた飛砂から田畑を防御するためにその荒廃地に造成されたものであり、現在でもその機能を有している。ハマニンニクなどの砂浜植物の生育によって裸砂地は減少しているものの、造成前は後背地への飛砂被害が甚大であり、耐えかねた住人が集落を離れてしまい、人口の減少を招いていた。この飛砂を防ぐために海岸林は造成された。 また海岸林は飛砂を防ぐとともに、日本海の潮を乗せて飛んでくる海風による塩害や風害を緩和する機能も備えている。海風に対して壁となることで、同時に飛砂も捕捉されることとなり、特に冬季は地吹雪も緩和されるなど、まさしく一石二鳥以上の役割を果たしている。 飛砂・海風被害が落ち着き、景観が向上したことで砂坂海岸林は保養の地としても利用されるようなり、森林浴やキノコ狩りなどで、近隣住民の憩いの場となっているほか、自然観察会や教育体験活動の場としても活用されている。また、北海道最古かつ大規模なクロマツ林として、その珍しい景観を求めて道内各地から見学者を集めている。
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