海の沈黙 (2024年の映画)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2025/06/21 03:48 UTC 版)
| 海の沈黙 | |
|---|---|
| 監督 | 若松節朗 |
| 脚本 | 倉本聰 |
| 原作 | 倉本聰 |
| 製作 | 曳地克之（イン・ナップ） |
| 出演者 | 本木雅弘 小泉今日子 中井貴一 石坂浩二 仲村トオル 清水美沙 菅野恵 萩原聖人 村田雄浩 佐野史郎 田中健 三船美佳 津嘉山正種 |
| 音楽 | 住友紀人 |
| 撮影 | 蔦井孝洋 |
| 編集 | 新井孝夫 |
| 製作会社 | イン・ナップ |
| 配給 | ハピネットファントム・スタジオ |
| 公開 |  2024年11月22日 |
| 上映時間 | 112分 |
| 製作国 | 日本 |
| 言語 | 日本語 |
『海の沈黙』（うみのちんもく）は、2024年11月22日に公開された日本映画。脚本・原作は倉本聰。 1960年に実際に起きた贋作をめぐる『永仁の壺事件』から、倉本が「作品の美に作者や時代の裏付けが必要なのか」という問いを持ち、60年にわたる構想を経ての脚本となった[1]。
また、倉本が映画の脚本を手掛けるのは36年ぶり[2]であることや、主演の本木雅弘と小泉今日子が1982年にデビューした同期であり、32年ぶりの共演[3]であることも注目された。
2025年1月30日よりオランダ・ロッテルダムで開催された、第54回 ロッテルダム国際映画祭「Limelight」部門に選出[4]。
ストーリー
世界的に著名な画家、田村修三の展覧会で贋作が発覚する。田村本人にしか見抜けないほどの美を持つその作品が贋作だと世間に公表されたとたん、この作品に魅せられ、これを市の予算で購入した村岡は追い詰められていく。
その頃、北海道で女の死体が発見される。その女のからだには、美しい刺青がまるでカタログのように全身に入れられていた。
この二つの事件の捜査上に、かつて新進気鋭の天才画家と呼ばれながら、人々の前から姿を消した津山竜次が浮かび上がる。田村の妻、安奈はかつて竜次の恋人だった。
贋作画家として追われる身である竜次に仕えているスイケンは、安奈に竜次の病状を知らせ、安奈は北海道へと向かう。
キャスト
- 津山竜次：本木雅弘
- 田村安奈：小泉今日子
- スイケン：中井貴一
- 田村修三：石坂浩二
- 清家：仲村トオル
- 牡丹：清水美沙
- あざみ：菅野恵
- 村岡：萩原聖人
- 半沢院長：村田雄浩
- 桐谷大臣：佐野史郎
- 画商：田中健
- 店のママ：三船美佳
- 占い師：津嘉山正種
スタッフ
- 脚本：倉本聰
- 監督：若松節朗
- プロデューサー：佐藤龍春
- 音楽：住友紀人
- 絵画協力：高田啓介
- 撮影：蔦井孝洋
- 照明：緑川雅範
- 録音：鶴巻仁
- 美術：瀬下幸治
- 編集：新井孝夫
- 配給・宣伝：ハピネットファントム・スタジオ
- 製作会社：イン・ナップ
受賞
- 第67回ブルーリボン賞[5]
- 助演女優賞（小泉今日子）
脚注
- ^ “倉本聰の新作映画「海の沈黙」 60年前の事件に「納得いかず」構想”. 朝日新聞 (朝日新聞社). (2024年10月13日) 2025年6月16日閲覧。
- ^ “倉本聰36年ぶりの映画『海の沈黙』が北海道でお披露目！記者会見＆舞台挨拶に、本木雅弘、小泉今日子らが登壇”. MOVIE WALKER PRESS. ムービーウォーカー (2024年10月14日). 2025年6月17日閲覧。
- ^ “本木雅弘&小泉今日子、デビュー同期組が“32年ぶり”共演「互いに15、6歳の頃の顔が…」”. ORICON NEWS. oricon ME (2024年10月31日). 2025年6月16日閲覧。
- ^ “倉本聰“構想60年”、本木雅弘主演映画『海の沈黙』が世界へ 「第54回ロッテルダム国際映画祭」選出”. CD Journal. 音楽出版社 (2024年12月23日). 2025年6月16日閲覧。
- ^ “小泉今日子、19年ぶりブルーリボン賞は助演女優賞「辞退したい気持ち」の裏に師匠の言葉”. 日刊スポーツ. 日刊スポーツ新聞社 (2025年1月29日). 2025年6月17日閲覧。
外部リンク
- 映画『海の沈黙』公式サイト
- 映画『海の沈黙』公式 (@uminochinmoku) - X（旧Twitter）
- 海の沈黙 (2024年の映画)のページへのリンク
